第3章 再び誓う。
「ぬしさま。…私の名は小狐丸と申します。主であるぬしさまの為、頂いた身ではありますが、この身果てるまでぬしさまに仕えていきまする」
そっと、小狐丸が審神者の前に正座をすると深々と頭を下げる。
「こ、小狐丸さ、ん…」
「ぬしさまが、私の目を見てくださいましたら、改めてご挨拶を、と…そう、常々思っておりました」
優しい視線に、審神者は一度目を伏せて真剣な瞳を小狐丸に向ける。
「…若輩者ですが、どうか小狐丸さんのお力をお貸し下さいませ」
「勿論でございます。」
小狐丸と同じ様に、座り同じ様に深々と頭を下げる審神者に小狐丸は嬉しそうに目を細めて笑う。
「どうぞ、ご存分に私をお使いください、ぬしさま」