第3章 再び誓う。
「……短刀ちゃん達は元気ですね」
その声に、審神者は小さく優しく笑う。
「そうでございますな、しかしぬしさまのお仕事の邪魔になりませぬか?なるようでしたら、この小狐が注意を」
「ああ、大丈夫です。それ程大きな声でもありませんし…無音だと逆に集中出来ませんから」
「ぬしさまは、お優しくていらっしゃる」
「そんな事ありませんよ。本丸では戦を忘れて遊んで欲しいだけです」
それが、お優しいと言うのに…
『人』の姿をしてはいるが、所詮は『刀』武器なのだ。
そんな武器に審神者は、まるで『人』の様に刀剣男子達を扱う。
この方がぬしさまで、本当に良かったと思うのは、おそらくこの本丸にいる刀剣男子全員だろう。