第14章 再テストの結果はどうだった?
「さて、帰るか。」
荷物を持って部室を出る。
「あ、そうだ。再テスト、どうだった?」
「....よかった。」
「何点だったんだよ。」
「....50点。」
「は?50って....半分しか取れてねぇじゃん。」
「虹村さん、そのテストは50点満点なんですよ。」
「あぁ、そういうこと。すげぇじゃん。」
褒められて嬉しかった。
でも隣に事情を知ってる赤司くんがいて素直に喜べなかった。
「.....。」
「ん?どうした?」
虹村さんが不思議そうに首を傾げる。
「実は柏木はそのテストで手を抜いていたんです。それででしょう。」
「....手を抜いた?」
「はい。」
「....本当なのか?」
「.....。」
虹村さんからの問いに答えるのが怖くてそっぽを向いて知らんぷりする。
「そんな反応するってことは本当だってことだな。なんで手なんか抜いたんだ?」
「....小テストだったから。」
「ふーん。ま、定期テストは抜くなよ?じゃあな。」
適当に返事して、手を振って部室の鍵を戻しにいった。
虹村さんと別れて赤司くんと二人きり。
この状況....緊張する....。
「帰ろうか。」
「え....うん。」
一緒に帰るつもりがなかったため驚いたが、やっぱり好きな人と一緒に帰れるというのは素敵なことだと思った。