第14章 再テストの結果はどうだった?
ここで本当は急いで部活に行くべきなのだが、今日はなぜだか寄り道したい気分になった。
そこで図書室に行くことにした。
図書室には初めて来たなぁ....。
キョロキョロ周りを見回していると、後ろから声をかけられた。
「柏木さん?こんなところで何をしているんですか?」
この声は....
「....黒子くん?」
後ろを振り向いて声の主を確認する。
あ。当たってた。
「正解です。でも、どうしてここに?部活はどうしたんですか?」
「....ちょっと寄り道、したかった。」
「寄り道、ですか?」
「....うん。....今日は元々再テストで部活遅れるって赤司くんに伝えたから。」
「なるほど。赤司くんにばれたら殺されますよ?」
「....まだ殺されたくない。」
「だったら早く部活行ってください。」
「....嫌。....ねぇ、洋書ない?」
「洋書ですか...。探してみますが、中学校の図書室に洋書なんてありますかね...。」
普通に考えてないか....。
「....ないなら、いい。....本屋で探すから。」
「僕もそれがいいと思いますよ。さ、早く部活に....」
「それは嫌。....もうちょっと探検したい。」
黒子くんの言葉を遮って言葉を返す。
「はぁ....どうなっても知りませんよ?」
「....うん。」
黒子くんの呆れた声を聞き流して、図書室を出て別のところに行く。