第7章 マネージャーになっちゃった
やることがあると言われてさつきちゃんとついさっき別れた。
体育館に戻り、みんなの練習風景を見る。
邪魔にならないよう隅っこに座って、持ってきていたノートにさっきさつきちゃんに教えてもらったドリンクの作り方とバスケ部(主に1軍)の人の名前と顔の特徴をつらつらとひたすら書いた。
こんなもんかな?
書き終わってから改めて自分が書いたノートを見直す。
おかしいところもないし、大丈夫かな....。
パタンとノートを閉じる。
いいなぁ、バスケ。
私もやりたい。
みんなの練習を見てそう思った。
ま、運動不足で体力なんてないけどね....。
緑間くんがシュートを打つところを見た。
わぁ...。綺麗なフォーム。
見よう見まねで緑間くんの真似をしてみる。
でも、無理だった。
そもそも私は右利きだぁ。
はぁ....。
私って馬鹿だなぁ。
軽く落ち込んでいるところにボールが転がってきた。
ボールを拾い、見つめる。
「柏木、ボール早くくれ!」
「はーい。」
ちょっと強めに投げる。
「サンキュー。」
お礼を言って青峰くんが去っていく。
はぁ...ほんと楽しそうにやるねぇ...。
ピュア峰可愛いなぁ。
いつあのピュアな顔があんな凶悪な顔になっちゃったかなー。
笑顔が減ったからかなぁ...。
なんて適当なことを考えていた。