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トリップしちゃいました

第2章 プロローグ的ななにか


とりあえずその突如大きな音とともに現れた人は保健室に運ばれた。




蓮花side



ん....?


久々に嗅ぐ独特の臭いで目を覚ます。


あれ、ここ....どこ....?


臭い的には保健室だと思うんだけど。


なんで私保健室にいるの?



よくわからない状況に頭がついていかない。


からだを起こしてみる。


すると、背中と腰になぞの痛み。


いったいなー、もう。


なんなのよ。


地味な痛みをこらえてベッドから降り、保健室らしき部屋を見回してみることにした。



そういえば私ノートどこやったっけ。


はぁ....。


ありとあらゆることを忘れすぎてつらい。



ガララ


「おう、目を覚ましたみたいだな。」


ドアが開いた音がして、後ろからなんだか聞いたことのあるような声が聞こえて振り向いた。


「どっか痛いところとかねぇか?」



は....?


に、に、虹村さんーーー!!!


な、何故ここに?!


あ、そうだ、夢だ夢!


私はきっと夢を見ているんだ....うん。



頬をつねってみる。


痛かった。


夢じゃない....ってことは本物!?


へっ、なんで?!


これが噂のトリップというやつですか!


そうだとしたら嬉しいんですけど!


じゃなかった、まずは落ち着こう....。



「は、はい、大丈夫です。」


背中と腰痛いけど....。


「それは良かった。
で、早速本題に入らせてもらおうか。」


「本題、ですか。」


「ああ。」


「なんであんな場所にいた?」


「あんな場所、といいますと....?」


「体育館の真ん中に倒れてたんだよ、アンタが。」


そんなこと言われても....困る。


「さあ、私にもなにがなんだかさっぱりです....。」


なんとなく俯く。


なんか深刻な状況だな、おい。


「私も気づいたらこの場所のベッドの上だったので何とも言えないです。」


「そうか。わかった。」


虹村さんは私の頭に手をのせる。

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