第23章 合宿
「...緑間くんがね、猫耳生やして自分のことを真ちゃんって呼んでって言ってたの。」
「みどりんが出てくるんだ?他の人は出て来ないの?」
「うん。...それで、木登りして景色を二人で一緒に見たんだ。」
「へぇ。面白い夢だね!」
「その夢では緑間が猫耳を生やしていたのかい?面白いね。」
通路を挟んだ向こうの席の赤司くんも話に入ってきた。
「緑間くんが猫耳ですか...。僕もちょっとその姿見てみたかったです。」
赤司くんの隣の席の黒子くんも話に入ってきた。
そういえばその日の緑間くんのラッキーアイテムは猫耳カチューシャだったんだっけ...。
「みどりんも木登りとかするんだね~」
「柏木は木登り出来るのか?」
「...出来ない。」
「でもさっき木登りしたって言いませんでした?」
「...それは、真ちゃんに手伝ってもらった。」
「由良ちゃん...真ちゃんて...!」
さつきが隣で笑っている。
なんで笑ってるのか分からなくて首を傾げた。
「柏木さんはどうして夢の中の緑間くんのことをそう呼ぶんですか?」
「...呼べって言われたから。」
「じゃあ僕も名前で呼んで下さいとお願いしたら呼んでくれますか?」
「黒子...なにいってるんだ...。」
「いいじゃないですか赤司くん。」
「...黒子くんの名前、なんだっけ。」
「テツヤです。」
「...テツヤ。」
黒子くんのことを初めて名前で呼んだ。
「両親以外で名前で呼んでくれる人ってそんなにいないので新鮮でいいですね。」
黒子くんはちょっと嬉しそうで顔が緩んでいる。