第17章 勉強会をしよう
赤司くんと共に部室に来た。
すでにみんな揃っていて本当は広いはずの部室が少し狭く感じた。
「みんな揃ったようだね。」
「赤司っち、遅かったっスね。えっと、柏木サンも。」
「....そうね。」
黄瀬くんに話しかけられてイラッとして顔を背けた。
「準備も出来たことだし行こうか。」
赤司っちの声掛けでみんなぞろぞろと部室を出て歩く。
部室の鍵を閉めて、みんなのあとに続いた。
「ねぇ、きーちゃんのこと嫌いなの?」
私の隣で一緒に歩いている桃井さんに唐突に聞かれた。
「嫌いだけど、なにか文句でも?」
「どうしてそんなに嫌いなの?なにかされた?」
「別に何も....。本当に個人的な理由だから気にしないで。」
「そっか。」
ちょっと寂しそうな顔をされた。
そんな顔されると面倒くさいって思うのは私だけか....?
まるで私がそういう顔させたみたいになるから止めてほしいんだよねー。
でも桃井さんはそんなに嫌いじゃないから何にも言わないでおく。
「ねぇ、由良ちゃんて頭いいの?」
「うーん、人格によるんじゃない?私は人並みには出来ると思ってるけどね。」
「そうなんだー。」
「桃井さんは?」
「あ、私のことはさつきでいいよー。私もまぁまぁかな。」
「んじゃ、さつきって呼ばせてもらうわ。ふーん。ちょっと意外だねー。」