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delivery start【KJ∞】

第4章 お友達って、


808号室…

ピンポーン…

『はーい!』

「え、あ、お待たせしました~カレーハウスfastでーす」

ん?渋谷さんの声じゃない気がする…

『待ってましたー!』

とエントランスのドアが解錠される。

わたしは違和感を覚えつつエレベーターに乗り込んだ。







8階につき、いつも通りにインターフォンを、鳴らそうとするとガチャッ!と勢いよく玄関のドアが開いた。
…まだ押してない…とドアを開けた人を見ると

「?!?!???」
な、

「渋やーーーん!
この子が浪花さんー??」

そこには、可愛い男前、

安田章大が立っていた。


おーん、とヤッさんもとい安田さんの後ろからおなじみの声とともに足音が聞こえる。

「霄ちゃん、どうした」

平然と聞いてくる渋谷さん。

いや、どうしたもこうしたもあるか。
今わたしは人生最大のと言っても過言ではないほどの場面に直面しているのですよ。

わかりますか好きなグループのうち2人が目の前に並んでいるのですよ。平然と私の名前を呼んでいるのですよ

こ、れ、は、

「おーい、大丈夫か。」
安「浪花さん、霄ちゃんて言うんやね!おれ、安田章大やで~」
あの可愛い笑顔でニコニコとする安田さん。

「そんなん!そんなん知ってますよ!!!何してるんですか!!!!主に渋谷さん!!」

「え、俺?なしてや」

訳が分からないとでも言うように眉をひそめる渋谷さん。

「もう!今すっごくなんか騙された気分ですよ!!」

裏切られた!!2つって初めてだなーとは思ってたけどさぁ!
一般人のわたしが図々しくというかなんというか「あ、もしかしてメンバーの誰かが来てるのかな?」なんて考えるわけないでしょう!

「俺なんも騙してないやんけ」

眉をしかめながらも笑う渋谷さん。許……さ……



許す!くそうおおおお…!!

安「ね!ね!おれも霄ちゃんて呼んでいい??」
やり取りを見ながらニコニコしている安田さん。

なんであなたはそんなに天使なのか。そしてわたしを殺したいのか。
「お好きなよ」

お好きなように、と言おうとしたところで
「あかん」

と渋谷さんに遮られた。
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