第2章 目撃!冬休みの餅パーティ/流川楓
「ぶぇっくしょいッ!!!!」
「おわっ!? 汚ぇっ!!」
「す、すまん。ミッチー」
「ふざけんなッ!! 今日下ろし立てのTシャツなんだぞ、これ!!」
「洗えば大丈夫だ! 問題ない!」
「お前が言うな!! あ~、クソ~!!!!」
体育館に着き、扉を開けると、三井さんが何故か桜木を怒鳴ってた。
「チュース……」
「ん!? やっと来たな! さては、流川くん。……寝坊だね?」
俺を見つけるなり、物凄い速さで桜木は走り寄ってきた。
「……が"頑張って!"ってお前に言ってた」
「な、な、何!? いつさんに会った!?」
「来る途中。アイツら(桜木軍団)と餅焼いてた」
「アイツらめ~!!!! 許さんッ!!!!」
「……俺も貴様らを許さんッ!!」
大きな影が襲いかかってきた。……ゴリ……赤木キャプテンだ。
「流川、遅刻とは何事だ! こんのッ、バカたれが!!」
バチーンッ!!とかん高い音と共に右頬が鈍痛にみまわれた。
「桜木、貴様!! 練習の最中だろーが!!!!」
ゴンッ!!と桜木の頭に大きな拳が落とされた。
あんなの目撃しなきゃ良かった……。
今頃、アイツらは呑気に餅食べながら甘酒飲んでるんだろーな……。
「貴様ら、ダッシュ100本! 終わったら、腕立て100回!!!!」
「……ウス」
「ぐぬぬぬ……」
目撃!冬の餅パーティ【完】