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短編2

第1章 はじめて(銀時 強引)


「やっとやる気になってきた?」
「でんきぃ……」
「だーからダメだって。の誰にも見せたことないところ、見せて」

 そう言うと、銀さんは、わたしの左の足をつかんで、頭の方にぐっともちあげた。

「ねえちょっと……! 格好が!」

 とんでもない格好になってしまった。あられもない格好。

 足をおっぴろげて、まんなかは、銀さんの顔の目の前にさらされている。茂みのあるそこを、至近距離から、銀さんがじっと見つめる。

「ねえやだ!こんな格好、ねえ!」

 全然聞いてくれない。強い力で、わたしはどうすることもできない。なにを思ったのか、銀さんは、その中心に顔を近づけて行くと、じゅるっと、そこにしゃぶりついた。

「うひゃぁん」

 変な感覚に、とんでもなく厭らしい声を出してしまった。

「な、にして、そんなとこ、舐めちゃ、やあ」

 ずちゅっ、じゅる、ちゅっ、じゅっ――

「だめだめだめ、こんなのダメ、絶対に! ちょっと待ってよお」
「いいからちょっと落ち着けって。落ちついて、感じてろよ」
「でもでもでも……!」

 こんな見られるなんて思ってなかった。恥ずかしさで死にたくなる。へんなにおいしたらどおしよう。きたないって思われたらどうしよう。こんなとこみないで。なめないで。

 わけわからなくなってきて、いつの間にか涙がでていた。

「ちょ、ちょ、え、なっ……」

 銀さんがびっくりしてしまっていた。

「ちょっと待って……」

 ひかせたかな。大変。ムードぶちこわし。

 おちついて、心を決めようと決心したその時。

 上から覆いかぶさるように、包み込むように、銀さんが身体を重ねてきた。やさしいキスが、額に、頬に、唇に、たくさん降ってくる。

「ごめんな。もうちょっとゆっくりやるわ」

 落ちついた、優しい声。

「それなら続き、してもいい?」

 だめなんて、言うわけないのに。

 わたしが「うん」と返事をすると、銀さんは、ゆっくり、太ももをなで始めた。
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