第1章 はじめて(銀時 強引)
「やっとやる気になってきた?」
「でんきぃ……」
「だーからダメだって。の誰にも見せたことないところ、見せて」
そう言うと、銀さんは、わたしの左の足をつかんで、頭の方にぐっともちあげた。
「ねえちょっと……! 格好が!」
とんでもない格好になってしまった。あられもない格好。
足をおっぴろげて、まんなかは、銀さんの顔の目の前にさらされている。茂みのあるそこを、至近距離から、銀さんがじっと見つめる。
「ねえやだ!こんな格好、ねえ!」
全然聞いてくれない。強い力で、わたしはどうすることもできない。なにを思ったのか、銀さんは、その中心に顔を近づけて行くと、じゅるっと、そこにしゃぶりついた。
「うひゃぁん」
変な感覚に、とんでもなく厭らしい声を出してしまった。
「な、にして、そんなとこ、舐めちゃ、やあ」
ずちゅっ、じゅる、ちゅっ、じゅっ――
「だめだめだめ、こんなのダメ、絶対に! ちょっと待ってよお」
「いいからちょっと落ち着けって。落ちついて、感じてろよ」
「でもでもでも……!」
こんな見られるなんて思ってなかった。恥ずかしさで死にたくなる。へんなにおいしたらどおしよう。きたないって思われたらどうしよう。こんなとこみないで。なめないで。
わけわからなくなってきて、いつの間にか涙がでていた。
「ちょ、ちょ、え、なっ……」
銀さんがびっくりしてしまっていた。
「ちょっと待って……」
ひかせたかな。大変。ムードぶちこわし。
おちついて、心を決めようと決心したその時。
上から覆いかぶさるように、包み込むように、銀さんが身体を重ねてきた。やさしいキスが、額に、頬に、唇に、たくさん降ってくる。
「ごめんな。もうちょっとゆっくりやるわ」
落ちついた、優しい声。
「それなら続き、してもいい?」
だめなんて、言うわけないのに。
わたしが「うん」と返事をすると、銀さんは、ゆっくり、太ももをなで始めた。