第6章 幼馴染は陰陽師です。 赤司Ver.
《赤司視点》
赤「…?」
幼馴染みで、唯一俺が心を許しているに声をかけると、どうやら今日の気候にやられたらしい。
いつもの彼女に比べて幼さを残した彼女の寝顔に満足しつつ、自分の太ももの方へ頭を持っていき、所謂膝枕をやってあげ、制服をスカート付近にかけてあげた。
俺よりも、何もかも弱いはずなのに妖怪に狙われ、見えない恐怖に戦って、でも一番に心配するのは己の身じゃなくて、俺自身のこと。
赤「…今日はいい気分なんだ、見逃してあげる…ことなんて、しないよ」
目の前に現れた妖怪に、目を合わせるようにして語りかけた言葉は最後まで届いただろうか。
?「ここまで来てるとは予想外だったな」
赤「もっくん、遅い
に怪我させたら、どうなるかわかるよね?」
に向ける笑みではないものを浮かべると、目の前にいた白い物の怪はすごい早さで首を縦に振った。
通称、もっくん。
まだが、妖怪が見える時に物の怪の姿を見て呼んだことから、彼はそう呼ばれるようになった。
まだ、彼女の目は見えないが、いつかまた彼女の目は見えるようになる。
も「征十郎のくせに弱気になってんのか?」
赤「うるさい」
も「俺たちもいるんだからな、少しは気を抜いとけって」
そう言って器用に二本足で立つ彼に、ため息をついて壁に寄りかかるように、と手を離さないようにして目を閉じた。
もっくんの後ろにいた、俺の仲間たちを信じて眠りにつく。
幼馴染みは陰陽師です。
(『征十郎、起きて』
「あぁ、か…」
『めずらしいね?征十郎がぐっすり寝るなんて』
「まぁ、彼らがいるからね」
『もっくん?』
「そう、もっくん。そばにいて、を守ってるよ。
もちろん俺の方がをしっかりと守っているけどね」)
後書き
赤司で、初の他人視点!
赤司ってチートの気がして、でも戦う時は戦う!みたいな?
ちなみに、もっくんの正体は『少年陰陽師』という作品に出てくる十二神将の1人
闘将、騰蛇。
騰蛇には二つ目の名前があって…と、長くなりそうなのてここまで。
気になった方は見てください!
もっくん、可愛いですよ?