第10章 華の行動
大好きで大好きで大好きなサボ。
人なんて愛さないつもりでいたのに、あなたは変えてくれた。
優しい温もりで包んでくれた。
でも手離した。
「切り替えよう。終わった事なんだから。」
自分に言い聞かせて顔を上げる。
後悔は嫌い。
自分がしたんだから潔く受け入れよう。
これは決別よ。
もう私も忘れてしまえばいい。
本当にできる?
できるわ、私は強いのよ。
愛も守れなかったくせに、
・・・。
「ラーラちゃん、すぐ迎えにいくよ。」
海軍本部でアーシャはひとりでに笑った。
知っていたとでもいうように。
ラーラが自爆する事も。
「僕は何だって知っているんだ。」
キミのことを本当に想っているのは僕だ。
他のどこにキミをこんなにも大切にしているんだから。
すぐにキミは僕のモノになるのさ。
「さぁ、早くおいでよ。」
ラーラの目的地は海軍本部だった・・・