第9章 和婚式
プロポーズしてから2年。
ようやく、
俺とアキの結婚式の日がやってきた。
…本当に、この日が来たんだな。
美しく彩られていく
鏡の中のアキを見ながら
これまでのことを思い出していると、
控え室に、及川達が顔を出した。
及『岩ちゃん、やったね!
うーんと年下の女の子、俺の予想通りじゃん!』
岩『なんか、
お前の言いなりになったみたいで
ちょっと複雑だな。』
松『岩もやっと片付くかー。
しかも教え子なんて、お前もやるなぁ。』
岩『松、お前に言われたくねーよ。』
花『…ほい、花嫁さん、出来たぞ。
どうだ、旦那さん。』
アキの支度をしてくれているのは
もちろん、花巻。
岩『…か、か、か…』
及『かっっっわい~~い‼
やっぱ、この若さ、たまんないねっっ!』
岩『俺より先に言うな!
それに、お前が言うと
無駄にイヤラしく聞こえるから、やめろっ!』
松『でもやっぱ、岩は羽織袴、似合うな。
見るからに九州男子って感じ。』
岩『残念ながら、俺は九州男児じゃねーぞ(笑)』
花『おい、うすっぺらの日本男子ども、
バカなこと言ってねーでお前らもさっさと脱げ。
俺たちも着替えるぞ!』