第9章 和婚式
(エピローグ)
本日の新郎新婦様は、
『和婚式』を選ばれました。
それも、
提灯・長持・それに続いて
新郎新婦が入場する、という
宮城ならではの風習を取り入れた
自由なスタイルの、和の結婚式。
新聞記者まで取材に来ています。
式場の扉が開くと…
『え~っっっ?』
『ホンモノ~?!』
先頭で提灯を持ち、
最初に姿を現したのは、
本日のサプライズゲスト、
あの、バレーボール日本代表で
宮城出身の有名人のひとり、
及川徹様。
新郎様の幼なじみ(及川様いわく、親友)
なんだそうです。
『アイツがいるだけで、お客さん、喜ぶから。
動物園のコアラやパンダだと思って
扱ってください。』
…と新郎様はおっしゃってましたが
まさにその言葉通り(笑)
出席者の皆様がカメラを向けると
さわやかな笑顔で応えていらっしゃいます。
その後ろで長持を運ぶお二人は、
以前この会場で結婚された美容師の花巻様と
サプライズ用に衣装をお貸しした、松川様。
3人とも背が高くて男前で、
羽織袴姿がよくお似合いで。
それはそれは絵になるお姿です。