• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



…アプローチとしても
プロポーズとしても、
イマイチだ、という自覚、大アリ。
プレゼンやコンペだったら、
即、落選決定だな…

でも、他に言いようがなかったし、
どうしていいか、わかんねぇんだよ。

『ええと…話を整理していいですか?』

『うん。』

『黒尾さん、4月から、
九州に転勤になりそうなんですね?』

『うん。』

『で、私に、一緒に行こうよ、と?』

『ダメもとで、誘ってる…』

『それって、』

『結婚、しねぇか?』

『…ってことですかね?』

『…無理、だよな…』

恐る恐る、顔を見る。
困ってる…感じでは、ない。
どちらかといったら、穏やか。
それだけでも、ホッとする。
彼女を、困らせたくないから。

『言いづらかったでしょ?』

『…あぁ。』

フワッ、と笑う。

『気を遣っていただいて…
ありがとうございます。』

その笑顔を見て、
俺も少し、冷静になった。

『いろいろ考えたんだ。
で、選択肢としてはさ、』

遠距離恋愛になるか。
結婚して二人で九州に行くか。
籍だけでも入れて、単身赴任か。

『…しか思い浮かばねぇんだけど。』

『ですよね。』

『どう?』

『黒尾さんは?』

『俺?俺は、そりゃ、』

…言葉が、出なくて。

『…アキは?』

ごめん。逃げた。
俺は、自分の気持ちを言う勇気がない。

『結婚しよう、って言ってもらえて
夢みたいに、今、嬉しいです。
一番に思ってるのは、それ。』

よかった。

『黒尾さんと九州で過ごすの、
楽しそうだな、って。』

うん、そうだろ?

『…いつか、そうなれば、って。』

…やっぱ、そうだよな。いつか、だよな。

『そんで…単身赴任は…』

声が、小さくなる。
次に出てくる言葉は、
大体、予想、つくよ。



『黒尾さんのことは
本当に、本当に、信頼してます。

だけど…

単身赴任っていう響きが、イヤだ…』



単身赴任中だと知らずつきあってた男に
フラれた経験があるアキ。

そして、
旦那が単身赴任中の人妻と
不倫してた、俺。

そりゃ、"単身赴任アレルギー"に
なってもしょうがないよな。

『…まだ、遠距離恋愛の方が耐えられる…』

それが、彼女の、答え。



/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp