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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



シャワーを、浴びた。
この先、どんな展開になるのか
全く、読めないんだけど…

とりあえず、隅々までキレーにした。

…色気もへったくれもない
着なれたウニクロの部屋着を着て
洗面所を出ると、

ソファの黒尾さんが、テレビを消す。

『来いよ。』

…あたし、なんで、自分の部屋で
こんなに緊張してるんだろ?

黒尾さんはなんで、あたしの部屋で
こんなにくつろげるんだろ?

バスタオルをかぶって
スッピンがあんまり見えないように。

黒尾さんの手が届かない辺りで
立ち止まる。

『もちっと、こっち。あと3歩。』

…3歩、進む。

『あと、3歩。』

…さらに3歩前へ。

『あと、3歩。』

『…ぶつかっちゃいます。』

『いいから、あと3歩!』

1歩…黒尾さんは、もう、目の前。
2歩…Tシャツの胸元のロゴが
ぼやけて見えるくらい、近い。

『ほら、あと1歩!』

さん…ぶつかる、というところで

グッ。
両腕が、私を抱き止める。

『ちょうど、だな。』

バスタオル越しの耳に、低くて心地よい声。

『誕生日、おめでと。』

『でももう、日付、変わっちゃいました。』

『朝が来るまでは、誕生日。
…来年の誕生日はさ、ちゃんと丸いケーキに
31本、ロウソクたてて、祝おうぜ!』

『…ロウソクだらけですね…』

『一息で、吹き消せねーな(笑)』

『でもきっと1年後は、
黒尾さん、新しい彼女がいるから、』

…私の誕生日なんて、ね。

『ばぁか。わかんねー?
1年後も1緒にいよう、って言ってんだけど。』

ばぁか、なので、
意味、わかんねーです。

『10年後の誕生日は、ロウソク、40本かぁ。
でっけーケーキにしねーとな。』

…意味が、わかりません。

『つきあお。』

…意味が、わかりません。

『あんたの、彼氏にして。』

…思わず、黒尾さんの腕の中から抜け出す。

『…そんなこと、
その場しのぎで言わないで…』

『その場しのぎじゃねぇし。』

『だって、
トーコさんを好きだった人が
私を好きになるはず、有り得ないです。』

『なんで?トーコは関係ねーだろ?』

『…絶対、男の人はみんな、
私とトーコさんを比べたら
100%、トーコさんのこと、好きになります。
ヒガミとかじゃなくて、
私が男でも、絶対そうだもん。』


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