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【黒バス:R18】with gratitude

第14章 Ephemeral(黄瀬涼太)


「……は、っ……」

ずっと、ずっとキスしてる。
からかうように触れて、離れたと思ったら今度は口中を蹂躙されるくらい深く。

体勢を変えて首に回した腕にも、力が入らない。
合間、呼吸を整えるのに必死でなんにもままならなくなってしまう。

それに……すぐ、あちこちがじんじんしてくる。
頭はぼんやりしているのに、身体は熱を持ったようになってる。疼いてくるのを止められない。

涼太にとってこの行為はそんなに深い意味はなくて、ちょっとした夫婦のスキンシップとかコミュニケーションのはず。

だから私も同じくらいの温度で受け止めなきゃいけないのに、どんどん勝手に上がっていく体温。
どれだけ一緒に居ても、何回しても慣れなくて。

「りょう……た、明日、早いん……だし」

「……ん? そうスね」

不思議そうに眉毛をあげたと思ったら、何事もなかったようにまた唇が重なる。

今の言い方って、なんか誤解を招くだろうか。
直接、この先を誘われてる訳じゃないのに、早とちり?
別に、彼にそんなつもりはないかもしれないのに。

「待って、あの、これ以上はだめ……だめな感じに、なる、から」

「する?」

なんでそんな優しい声、出すの。

「だめ、涼太、疲れてるんだから」

この甘い雰囲気に流されるところだった、危ない。
今日は涼太は朝方までお仕事して、更に午後にまたお仕事しにいって、帰って来てお仕事の準備をしていたのだ。
しかも明日は早くから一日中イベント。
もう、一刻も早く休んでもらわなければ。

「んー、じゃあ軽くとか?」

ちょっと一杯飲んでいく?
そんな感じで聞くものだから。

「……軽く、って? 少しだけ挿れる、みたいな……?」

「……ぶ、何その拷問」

涼太にそう返されて、自分がいかにおバカな事を言ったのか自覚した。
おでこを合わせて、二人で笑った。

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