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恋愛っていいことなの?

第8章 男たちの真剣勝負


美琴side

要は、いつもと行動などが全然違っていた。

フレンチのお店では、

「美琴は、野菜嫌いだったよな!」

「食べてやるから、よこせ」

と嫌いな野菜を食べてくれた。そして、

「ほらっ」と言って、

私の好きな食べ物をあーんと食べさせてくれ

て、要にも同じことをしてあげた。

映画館では、

「この映画を観たいって言ってたよな!」

「ポップコーンはキャラメルだよな!」

とさっさと決めて、買ってしまった。

それから、映画を観ている時に、ちゅっと

キスしたり、手を繋いだまま映画を観賞

した。

車の中では、

「このグループの曲が好きって言ってた

よな!」と曲を流して、

夕日が見える海辺に車を停めて、キスをした。

要は、私が以前行きたいと言ったお店や

男性にして欲しいと言った言動を全部して

くれた。

私のことを思ってしてくれている行動なんだ

と思う。

でも、なんだか自分が知っている私について

の情報を試験の回答用紙の答え通りに、

実行しているだけのように感じた。

今、目の前にいる私が何を感じて、

どうして欲しいと思っているか

俺には分かるから、こうしなければという

ようで悲しかった。

私は、相手と一緒に楽しい時間や感情を

共有をしたい。

それを、要は分かっていない(>_<")

「要、私のことをちゃんと見て!!」

「私が何を思っているのか、勝手に想像して

答えを出して、1人で進んで行かないで

(T^T) 」と言うと、とても困った顔をした。

多分、私が言っていることの意味が分からな

いのだろう。

もう無理だと思った時に、電話が鳴った。

優輝からだった。

要に断りを入れて、電話に出た。

「もうデートは終わった?」

「涼介も一緒に飲んでるんだけど来ない?」

と言われた。

「要、優輝と涼介が飲んでるらしいから、

合流しない?」と誘ったが

「俺、明日早いからパス」と言われてしま

い、優輝と涼介が飲んでいる居酒屋まで

送ってもらった。

「ありがとう m(__)m 」

「気をつけて帰ってね」とどうにか笑って

私は要と別れた。
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