第7章 自分の気持ち
美琴side
私が声をかけると、文哉は心配そうな顔
だった。
私は、そんなにも心配されるような状態なの
だろうか?
席に行くと、要がいた。
「要、ご迷惑おかけしました m(__)m 」
と言うと、「いつものことだろ」
とあっさりと言われ、文哉が
「いつもお世話になっております」と要に
言った。
私は意味が分からなくて、「え?」と言うと
「お前が危なっかしいから、要に見守って
貰ってたんだよ!」と文哉が説明してくれた。
私は二人に守られていたんだと思ったら、
涙が止まらなかった。それを見て、
文哉はハンカチで顔を拭いてくれ、
要は暖かいお茶を頼んでくれた。
私は本当に大切な友達がいるんだと改めて
感じた。
それから、ご飯を注文して、くだらない
話をしていると、文哉が言いにくそうに
「美琴、あいつらがお前を傷つけてごめん 」
と謝ってきた。
「文哉は悪くないよ」
「私が優柔不断だから、文哉や要に迷惑を
かけてしまって、ごめんなさい m(__)m 」
と言うと、すごい勢いで
「なんで、お前が謝るんだよ!」
「悪いのはあいつらだろ!!」
「お前は優しすぎるんだよ」
「どうせ、優輝か涼介のどちらかを選んだ
ら、あいつらが気まずなるとかで悩んでんだろ」
「それはあいつらが解決すればいいことで、
お前は悩む必要ねぇよ!!」と要が熱く語る
ので、私も文哉も固まってしまった。
いつも冷静な要にしては、かなり珍しい。
熱でもあるのかと心配になり、おでこを重ね
「う~ん? 熱はないね! 」
「変なものでも食べた?」と訊くと、文哉は
爆笑。
要は「はぁ~ くそ 超ど天然」と怒りだした。
そして、隣からも笑い声が聞こえ、
「「ヤバい、マジないわ~」」と涼介と優輝
が部屋のドアを開けて入ってきた。
私は、今の状況が飲み込めなかった。