第1章 片思い=年齢
文哉の右隣にいたのが、優輝だった。
優輝に会った瞬間、私の時間は止まった。
初めて一目惚れをした。
物静かだけど、とても笑顔が可愛くて。
黒ぶちメガネが似合ってて、カッコいい!
でも、何を考えてるのか分からず、人を寄せ付けない空気を放っていた。
だから、私の一目惚れは一瞬で終わった。
そして、真ん中に居たのが、涼介だった。
涼介は、めっちゃ元気でよくしゃべる!!
楽しいことやいたずらが大好き。
私に「これあげる 」って渡されたのが、
クモやトカゲのリアルなフィギュア。
気持ち悪くて、私は投げてしまった(笑)
こんなことばかりしてるから、しょっちゅう部長に怒られていた。
涼介も黒ぶちメガネで、涼介と優輝は二人とも髪型や雰囲気がすごく似ていた。
見ただけではみんな間違ってしまうため、
その度に二人がいじけるのをなだめるのか大変だった。
しゃべったら、すぐ分かるけど(笑)
でも、なぜ私は二人を見分けられた!
なぜか分かんなかった。
あの時までは・・・・。
彼も片思いをしていて、相手は幼なじみ。
そのため、とても親近感を持てた。
涼介の悩みを私が聞いて、
下野くんが忘れられない私の相談を彼が聞いてという関係だった。
そして、
「どうしたら、友達から恋愛になるのかな?」と二人でよく言っていた(笑)
一番端にいたのは、要。
いつも真っ黒の服を着ていて、趣味は人間観察。
ケンカをしている人がいると、なんでケンカしているのか覗いたり、絶対に面白くないような映画をわざわざ見に行くいう変な行動をする。
また、女子が怒ってる顔が好きらしく、
わざと「最近、太った?」と言ったりして、
女子を怒らせていた。
とても正直で、サバサバした性格なので、
私は居心地が良かった。
3人とも、文哉と同じ学部の文哉の友達。
この3人と数年後に再会し、私たちの関係は一変する。