第3章 男子の醜い戦い
美琴side
ランチの後も、優輝の妹の誕生日
プレゼントを探すため、お店に入った。
そこで、黒のドット柄の白ワンピースが
気になった!!
それに優輝が気づいて、
「気になるなら着てみれば?」
と言ってくれたので、ワンピースを持って
試着室に向かった。
ワンピースに着替え、試着室から出て
「どうかな? 」と訊くと、優輝は固まって
いた。
「え? そんなに似合ってないのかな?」
と言うと、
「めっちゃ似合ってるよ (*^^*)」
と笑顔で言ってくれた。
そんなやり取りをしていると、
「彼氏さんに誉めてもらえて、
良かったですね!」と店員さんに言われた。
店員さんは、私たちが恋人同士だと勘違い
したみたい。
急いで、訂正しょうとしたら優輝が
「似合ってるから、買ってやるよ!!」
「すみません、このまま着て帰りたいん
ですけど、出来ますか?」と言ってさっさと
会計を済ませてしまった。
店員さんは、私が着ていた服を紙袋に
入れてくれて、
「いい彼氏さんですね!
デートを楽しんでください♪♪」
と笑顔で言って、売り場に帰って行った。
私は、恥ずかしくてたまらなかった。
そして、ふと優輝はどうなんだろと、
優輝の顔を見るとちょっと赤くなってい
て、「優輝も恥ずかしかったんだ」
と思うと安心した。
「優輝 本当に買ってもらって良かった
の?」と訊くと
「今日、買い物に付き合ってもらってる
お礼だから、気にするな!」と言われた。
「ありがとう (*^^*)」
「じゃあ、プレゼントを一生懸命に探す
ね!」と私が言うと
「おぅ」と優輝が笑いながら答えた。
次のお店で、可愛いオレンジのチャック柄
のワンピースを見つけ、それをプレゼント
することに決まった。