第3章 男子の醜い戦い
美琴side
みんなと再会した翌日、優輝からラインが
きた。
連絡が来ることも珍しいのに、妹さんの
誕生日プレゼントを選ぶのを手伝って欲しい
とお願いされた。
それは、私で役に立つのか?
なんで、私に頼むのか?
優輝の考えていることが分からず、優輝の
意味不明の行動に戸惑うばかりだった。
そして、いろいろ考えて優輝にメールの返信
をした。
たまたま、二人とも来週の月曜日が休み
だったため、その日に会うことになった。
優輝は、昔からオシャレだったので、
一緒に歩いていて浮かないようにふんわり系
の水色のワンピースを着て、駅に向かった。
駅に着くと、優輝はまだ来ていなくて、
なぜか周りの人の視線を感じる。
水色のワンピースが似合ってないのかな?
もしかして、タグをはずし忘れてる?
と心配になり、確認をしたけど付いてなかった。
気のせいかと思っていたところに、優輝が来た。
優輝は、黒のTシャツとベージュのズボンと
シンプルな服だけど、カッコいい好青年の
ようだった。
私が、優輝に見惚れていたら
「美琴、待たせて悪いm(__)m」と
いきなり頭をぽんぽんとされた。
ドキドキしすぎて、顔が真っ赤になった。
それを見て、
「顔が赤いけど、熱でもあるの?」
とおでこを重ねてきた。
絶対にこれは私の反応を楽しんでる!!
本当に優輝は狡いと思う( ̄^ ̄)
どうにか「大丈夫だよ!」と答えたら。
「大丈夫そうだな、もし調子が悪くなった
ら言えよ!」と優輝に言われた。
そして、やっと顔が赤いのが戻ったかな
と思ったのに
「美琴はよくこけるし、迷子になるから、
手を貸せ」と手を繋がれてしまった。
優輝の行動に驚いたけど、嫌ではなかった。