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恋愛っていいことなの?

第17章 本当に大切なこと


優輝side

どんなお父さんに向かえられるのかと

思っていたけど、

美琴の実家のチャイムを鳴らして

二人で家に入るとお母さんしかいなかった。

驚いてお母さんの顔を見ると

「やっぱり優輝くんを選んだのね!」

「さすが、私の娘だわ」と喜んで

「ごめんなさいね、お父さんたら

ショックで布団に隠れちゃって(笑)

出てこないのよ!」

「無理矢理にでも出そうとしたんだけど!」

といつものことのように平然としていた。

美琴の顔を見ると、苦笑いで

「ごめんね、いつも何かあると布団の中に

籠っちゃうの(笑)」

「一緒にお父さんの部屋に行こっか」と

俺の手を握って、部屋に案内されて

部屋に行くと、布団が膨れていて

「籠っちゃうの」と言う理由が分かった(笑)

とりあえず、出できてもらわないと

いけないから

「初めまして、岡本優輝と言います」

「美琴さんと付き合ってまして、

結婚の承諾をもらいに来ました」

「きちんとお話がしたいので、出できて

くれませんか?」

と伝えると、美琴も

「お父さん、ちゃんと話を聞いて!!」

「お願いだから、こっち見て」

と言って、布団を強引に捲った。

その姿を見て、お母さんに似てるなと

思った(笑)

お父さんは困った顔でこちらを向いて、

「美琴はお父さんと結婚をするって言ってた

よな?」と真顔で言っていると

「お父さん、そろそろ諦めて認めなさい」

「ごめんね、優輝くん」

「優輝くんが美琴を大切に思ってることは

分かってるから、これからもよろしくね!」

「美琴、いつ婚姻届を出しに行くの?」

とお母さんはさっさと話を進めていった(笑)

そして、美琴も

「優輝、いつにする?」

とお父さんの話をスルーした(笑)

さすがにお父さんが可愛そうになり、

「これから、美琴は学校の経営などで

大変になると思いますが、一緒に

考えて、歩んでいきたいと思って

います」

「お父さん、婚姻届にサインをして

頂けないですか?」

と言うと、お父さんは号泣しながら

サインをしてくれた。

その姿をお母さんは微笑ましく、

美琴は泣きながら見ていた。

美琴が涙ぼろいのは、完璧にお父さんからの

遺伝だな(笑)

そして、帰り際にそっと

「娘を頼む」と言われ、大きく頷いた。
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