第17章 本当に大切なこと
美琴side
優輝がプロポーズしてくれて、本当に嬉し
かった。
でも、どうやって私の指のサイズを調べた
んだろう?
「優輝、どうやって私の指のサイズを
調べたの?」
と疑問をぶつけると、優輝は顔を赤くして
言うのを躊躇っていた。
「え、そんなに恥ずかしいことしたの?」
と訊くと
「美琴が目を覚まさない時に、俺のことを
忘れていても、絶対に諦めないと決めて
眠ってる美琴の薬指のサイズを計った」
「ごめん、眠ってるときに勝手なことして」
と真剣に謝った。
眠ってる私の薬指のサイズを計る優輝の姿を
想像したら、可愛かったし、嬉しかった。
「優輝、ありがとう m(__)m 」
「でも、一緒に幸せになれるように考えて
二人で乗り越えていこう」
「それを約束してくれるなら、いいよ!!」
と言った。
優輝はそれを聞いて
笑顔になって、私を抱きしめてくれた。
それから、二人で結婚式場の中に入って
二人で愛を誓った。
とても幸せな時間だった。
それから、優輝は私の両親に挨拶をする
ために、実家に向かった。
お母さんにこれから家に行っていいかと
訊くと
「え、結婚の挨拶、どっちとなの?」
と大興奮してたので、無視して
「お父さんに二人のことを話してる?」
「話したら、お父さんは寝込んじゃうよ」
とお母さんが言うので
「分かった、お父さんいる?」と尋ねると
「お父さん、美琴から電話よ!」
と代わってくれた。
「お父さん、落ち着いて聞いてね!」
「これから、彼氏を連れていくから
ちゃんと会ってくれる?」
と訊くが、反応がない。
「お母さん、お父さんは大丈夫?」
と問いかけると、
「はいはい、固まったから、どうにか
しとくわ」
「とりあえず、帰ってきなさい」
と言われた。
「美琴、実家は大丈夫だったか?」
と優輝が心配そうに言ったので、
「うーん、お父さんがショックを受けてる
みたいだけど、大丈夫だよ!」
「よし、家に帰ろう」と声をかけた。
すると、優輝が
「いやいや、それ大丈夫じゃないよな!」
「俺はお父さんに殴られるのか?」
と焦っていた。
現役の警察官に勝てるようなお父さん
じゃないし
まぁ、拗ねて布団から出てこない
かもだけど(笑)