第17章 本当に大切なこと
優輝side
今日、やっと美琴が退院する。
ずっと一緒に居れたけど、我慢していた
こともあった(笑)
だから、ずっと考えていたことを美琴に
伝えたいと思ってる。
でも、いざとなると緊張してて話せるか
心配だ( ; ゜Д゜)
文哉は俺が緊張していることに気づいて、
そっと後ろから背中を叩かれた。
よし、俺は覚悟を決めた。
今、思っていることを美琴に伝えるぞ!!
病室でひとしきり騒いだ後(笑)
涼介と文哉、そして 美琴の教え子たちに
病院の玄関までお見送りをしてもらった。
それから、俺と美琴はあるところに
向かっていた。
美琴はどこに行くのか分からず、
「退院してから行きたいところがあるって
言ってたけど」
「優輝、どこに向かってるの?」
と訊いてきたけど、
「ナイショ、着いてからのお楽しみだよ!」
と言ってごまかした。
だって、着いてからビックリしてほしい
でしょ!
目的地の近くに着いたので、
「美琴、ここからは目を閉じて」
「目的の場所まで抱っこして連れてくから、
絶対に目を開けちゃダメだからね!!」
と言い、美琴をお姫様抱っこしながら
目的地に連れて行った。
美琴を目的地に降ろして、
「美琴、目を開けていいよ」と伝えると
美琴がゆっくりと目を開けた。
一面に咲くチューリップ、
その後ろには結婚式場。
それを見てこれから俺が何を言おうと
しているか分かり、美琴が泣き出して
しまった。
俺はちょっと不安になり
「美琴、それは嬉し涙かな?」
と訊くと、一生懸命に頷いてくれた(*^^*)
その姿を見て安心し、深呼吸してから
「美琴、これからも色んな大変なことが
あると思うけど、俺は美琴のそばに居たい」
「俺と結婚をしてくれませんか?」
と緊張しながらも思いを告げた。
すると、美琴が泣きながら
「はい、よろしくお願いします」
と言ってくれたので、俺は手を震わせながら
どうにか美琴の左手に指輪がぴったりと
はまった(笑)
それを見て、美琴は
「え、なんで私の指の大きさが分かったの?」
と驚いていた。