第15章 初恋の人はいい人?
美琴side
救急車に乗って、少しすると病院とは違う
方向に向かい出した。
そして、覆面いの男が5人も乗り込んできた。
涼介と警察官が必死に抵抗したけど、無理で
どこかに連れていかれている。
「涼介、殴られてたけど痛いところとか
ない?」
「大丈夫?」と訊くと
涼「大丈夫だよ、お前は大丈夫か?」
と逆に心配された。それが苦しくて、
「ごめんなさい、私のせいで涼介を巻き込ん
でしまって」と謝ると、
涼介はチュッとキスをして、
「俺が美琴を守りたいと思って、行動した
だけだから、おとなしく守られとけ」
と照れ臭そうに言った。
私はその言葉が嬉しくて、涼介の肩に頭を
乗せて「ありがとう」と言った。
その光景を見ていた警察官は、
「ちょっと聞いていいですか?」
と気まずそうに言い、「いいですよ」と私達
が言うと
「優輝と涼介さんと美琴さんはどんな関係
なんですか?」と訊いてきた。
涼「友達であり、優輝はライバルかな?」
「2人とも美琴が好きなので、よくある三角
関係かな?」
「まぁ、あまりぎすぎすしてないけど(笑)」
美「2人に思いを寄せて貰って嬉しいという
思いと、選ばないとという気持ちで大変です
が、ゆっくり決めればいいと言ってくれる
ので、友達以上恋人未満って感じですかね」
と言うと納得された。
そして、犯人についても訊かれた。
美「犯人は私の従兄弟だと思います」
「かなりお金に困ってるようで、学校を継い
で莫大なお金を使いたい」
「それをするためには、理事長さんと私は
邪魔な存在ですから」
そう言っていると悲しくなり、涙が出てきた
けど、涼介が
「本当にお前は泣き虫だな」と言って、手が
塞がっているので、涙を舐めてくれた。
そんな話をしていると、急に車が停まって
ドアが開いた。
覆面の男が「早くでろ」と促して、私たちを
どこかに連れて行こうとする。
これから、私たちはどうなるんだろう?