第122章 女にも性欲はある。
その問いに葵咲はチラリと土方の方へと目を向ける。そして再び玲央へと目を向けて首を横に振った。
葵咲「やめて…!お願い!言いたくない…言いたくない、言いたくない・・・・っ!!」
土方「っ!!」
あからさまな動揺を見せる葵咲。その姿を目の当たりにした土方は、胸にチクリとした痛みを覚える。
なんとなく、薄々だが感じていた。今まで見て見ぬフリをしていた葵咲の本音。その事が土方の脳裏を過る。
(土方:やっぱり葵咲は…奴の事を…っ!!)
次の瞬間、葵咲は何かにとり憑かれたように形相を変え、土方へと飛び掛かる。土方は葵咲に攻撃する事は出来ず、防御に徹する。
土方「くっ!」
そのまま葵咲に押し倒される土方。そして葵咲は持っていた刀を土方の顔のすぐ横へと突き立てた。
土方「っ!!」
葵咲「大好き。」
土方「・・・・え?」
想像していたのとは違う言葉が浴びせられた。眉根を寄せて険しい顔を浮かべていた土方の顔が一気に緩む。そして土方は目を瞬かせながら葵咲へと視線を合わせる。葵咲は目をハートにして更なる言葉を浴びせた。
葵咲「土方さんの事が好き。大好き。好きで好きでたまんなくて、四六時中 土方さんの事考えてる。頭から離れない。」
土方「…は!?」
葵咲「一緒にいたらどうしようもないくらいドキドキして、仕事も手につかなくなるし、そのせいで上様の案件も忘れてたし。」
土方「そうなのォ!?」
驚愕の事実発覚だ。ただでさえ今まで見た事のない形相の葵咲。頭が追い付かない。土方は空いた口が塞がらなかった。そして葵咲は土方の上で深く俯く。
葵咲「仕事に専念しようと思って付き合えないって言ったけど…やっぱり無理。・・・・したい。」
土方「?」