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銀魂 - 雪月花 -

第120章 重要な話は第三者が先に聞くべきじゃない。


少し時を遡り、数日前の深夜。
萩から江戸へ向かうのは一台の車。見廻組隊士達が数人で工場事件の主犯である緒方を護送していた。宇宙海賊、鐡は地球から退散したと見られており、護送も用心を重ねて深夜の時間帯を選んでいる。その事に少し隊士達に気の緩みが生じていた。深夜で疲れが出始めていたという事もあるかもしれない。助手席に座る隊士が欠伸をしたその時、事件は起きた。護送車は一瞬で数台のバイクに包囲される。


「何者だ!?」


隊士達は刀を構えて車から降りる。だがそれと同時に、包囲した者達が催眠ガスを噴射した。


「うっ…!!」


襲撃した連中は攘夷志士と見受けられる。攘夷志士達は頑丈なマスクをしており、催眠ガスの影響は受けず。しかも誰なのか分からない。ガスの霧が晴れた頃合いで、攘夷志士達はバイクから降り、護送車のドアを開けた。


「出ろ。」


緒方に外へ出るよう促す攘夷志士。彼らはまだマスクを装着したまま。だがそれが誰であるのか、まるで予期していたかのように緒方は顔を上げて薄ら笑いを浮かべる。


緒方「クスッ。来てくれると思っていましたよ。高杉晋助殿。」


指摘されてマスクを外す攘夷志士。それは緒方の指摘どおり、紛れもなく高杉晋助だった。


高杉「ほぉ。」


感心したように声を上げる高杉。だがそれには構わず、緒方が続けた。


緒方「例の薬について…僕の力が必要なんでしょう?“あの資料を彼から受け取った”から、ここに来た。違いますか?」

高杉「!」


ピクリと眉を動かし、目を丸くする高杉。そんな高杉の様子を見て、緒方はニコニコと笑顔を浮かべる。そんな緒方に対して高杉は目を瞑ってフッと笑みを漏らした。


高杉「…話が早くて助からァ。」

緒方「クスクス。そうだろうと思いまして。その件については第一段階、既に対処済ですよ。その後の処置についても助力しましょう。」


その言葉を残し、緒方は護送車両を後に。鬼兵隊のバイクに乗って闇へと消えて行った。
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