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銀魂 - 雪月花 -

第120章 重要な話は第三者が先に聞くべきじゃない。


(葵咲:いや、仮にお付き合いする事になってたとしても、土方さんは一緒に行ってくれるタイプじゃない…気がする。)


土方という男の性格を真剣に考える。ディナークルーズに一緒に行ってくれる土方が想像出来ない。しかもドレスコードはフォーマル。むしろ『侍がそんなチャラついたもんに行けるか。』ぐらい言われそうだ。それに、“行くタイプじゃない”、そう思った方が諦めがついて気が楽だ。
葵咲は現実に引き戻されたように小さく息を吐き、いつもの穏やかな表情へと戻してチケットを見つめる。


(葵咲:…でもコレ、勿体ないなぁ。どうしよう、近藤さんにでも あげようか。近藤さんは泣いて喜んでくれそうだけど…私があげたのバレたら妙ちゃんに殺されそうだな。)


折角皆の好意で贈られたチケット。使わずにいるのは勿体ないし、申し訳ない。となれば誰か別の人へ。これを有効活用してくれそうな人物への譲渡を考える葵咲だが、そんな葵咲を物陰からじーっと見つめ、話し掛ける一人の人物が現れた。


山崎「それ、副長誘わないの?」

葵咲「っ!?」


山崎は庭の木の陰に隠れながら葵咲の様子をずっと覗き見ていた。鉄之助も隣にいる。二人の視線には一切気付いていなかった葵咲は、ビクゥッ!!となって慌てて振り返った。


葵咲「えっ!?あっ、いや、そのォ…!さ、退君!!あっちで話そうかァァァァァ!!」


―― バビュン!!
葵咲は山崎だけを掴んで物凄い勢いでその場を後にした。
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