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銀魂 - 雪月花 -

第119章 一世一代の大勝負には全額を賭けろ。


近藤「だが…感慨深いものがあるな。…土方(あいつ)は自分を律しすぎるきらいがある。これまで真選組の為だけに生きて来たような男だ。だからこそ…これからは自分の為にも幸せを掴んで欲しいと思うんだよ。」

山崎「局長…。」


二人の間の熱い信頼関係が垣間見える。真選組結成前からの付き合いである近藤と土方。土方の事を実の弟のようにも接してきた近藤には家族のような心情が浮かんでいるのだろう。そんな近藤の表情を見て山崎も自然と顔が綻ぶ。二人の温かい空気に水を差すのを躊躇いながらも、遠慮がちに鉄之助が続けて質問した。


鉄「この事、沖田隊長はご存知なんスか?」


総悟が葵咲を人一倍慕っており、更に総悟は副長の座を狙わんと日々土方をつけ狙っている事も鉄之助は知っている。故に葵咲と土方が結ばれた事で、土方と総悟の間に更なる確執が生まれないかと心配したのである。鉄之助からの指摘に、近藤と山崎は一瞬で表情を曇らせる。苦笑いを浮かべながら言葉を押し出した。


山崎「いや…。」

近藤「…まぁ時間の問題だとは思うが…暫くは総悟にも黙っとくか。」


触らぬ神に祟りなし。下手な動きをすれば自分達に火の粉が飛びかねない。そこは触れないでおくのが得策というのが二人の見解だった。
懸念には一度蓋をしておく事で三人は合意。近藤と山崎は再びにこやかな顔を浮かべながら語らう。


山崎「二人の周り、甘い空気になってたりするんですかね。」

近藤「社内恋愛特有のやつか?」

山崎「はい。本人達は隠してるつもりでも、周りには駄々洩れのアレです。」


社内恋愛の大半は、どういう訳か周りにバレる。互いが何事もないように装ったとしてもだ。カップルを包む雰囲気・空気感も勿論そうだが、お互いの視線であったり、当事者しか知りえないような情報を持っていたり…。そういったところからボロが出てバレる。本人達はバレていないつもりなのだろうが、周りは結構勘付いている。その事で、何なら周囲の人間の方が気を遣ってしまう程。その事を示唆する山崎。それに対して近藤は片眉を上げ、腕を組みながら唸った。
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