第118章 幸せな時間明けの日常は夢オチを疑う。
そう、土方は真選組副長という立場上、葵咲とのお付き合いはしないべきだという結論に至っていた。しかも相手は嘘の下手くそな葵咲だ。周囲に隠し通せるとは思えない。その事を告げようと意を決する。
土方「その事なんだが…。」
おずおずと言葉を押し出す土方。だがそんな土方の胸中知らず。葵咲は顔を上げ、満面の笑みを浮かべて土方へと言葉を放った。
葵咲「私、土方さんの事が好き。大好き。」
土方「! なっ!ちょ!!」
不意打ちの愛の告白。しかもドストレート。それには流石の土方も顔は真っ赤。ボッと赤らめて一歩後ずさる。そして心の内でこう叫んだ。
(土方:ヤバイィィィィィ!どんどん言い出し辛くなるぅぅぅぅぅ!うきうきルンルンな社内恋愛は出来ませんって言い辛くなるぅぅぅぅぅ!!)
だが、次に葵咲から出て来た言葉は・・・・
葵咲「けど、私は…土方さんとお付き合いは出来ません。」
土方「そう、付き合いは…。・・・・え?」
自分の耳を疑う。先程の葵咲のテンションからは繋がらない一言。土方は目を瞬かせて葵咲を見やる。葵咲は一瞬少し寂しそうな微笑を浮かべるが、再びいつもの笑顔に戻して頭を下げた。
葵咲「だから、これからも今までどおりで、宜しくお願いします。」
(土方:えええぇぇぇぇぇ。)
第百十九訓へ続く