第2章 騒々しい1日

「おはようございます」

「はよう、です」


今日は探索の前に僕と火神くんの部活があるので、翔陽くんに頼んで先にそっちを優先させてもらいました。


「おぉ火神！おはよう〜！水戸部もおはようだって」

「うっす」

「あれ？黒子は？」

「ここにいるっすよ」

「え？…うわぁお！？ビックリしたぁ〜！」

「すみません。ではもう一度、おはようございます」


最初からいたはずなのになぜか気付かれないテツヤ


「おはよう！みんな揃ったわね！…って、黒子くんは？もしかして遅刻？しょうがないわねー」

「あのカントク…黒子いる、ですよ」

「へ？…うわぁぁぁ！！？ビックリした！！」

「それではもう一度、おはようございます」

「お、おはよう…じゃなくて！黒子くん！いきなり現れるのはやめてって言ってるじゃないもう！！」

「すみません」


翔陽は思った。


苦労してんだな…



「それじゃあ気を取り直して！…あら？」

「カントクどうしたんだ？」

「いや、あそこになんかちっちゃいのが…」

「「「ちっちゃいの？？」」」


先輩たちの声が揃い、全員で体育館の扉の方を見た。


「…いるな」

「ちっちゃいのがな」

「小学生か？」

「いや、ギリギリ中学生じゃないか？」


翔陽は思った。


俺は都会でもこの扱いかよ！！

俺が小さいんじゃない！周りがデカいんだ！！



「…あっ、今なんか同胞の声が聞こえました」

「は？なに言ってんだてめぇ？」



黒子は仲間を見つけたらしい。

とても嬉しそうだ。