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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第21章 【初めてのアルバイト】完結編


「ちょー傑作っ、及川ネットアイドルに拒否られるっ。」
「私アイドルちゃうもん、動画の再生数ひと月で3桁行くかいかんかのドピコやもん。」
「動画はともかく似たよーなもんデショ、ままコちゃん。」
「おい電脳、新しい動画出来たんなら見せろっ。」
「はいこれ。」
「何だこの紙、バーコードか。」
「バーコードリーダーのアプリで読み込んだら再生リストに飛べる。」
「お前すげえなっ。」
「普通やで。」
「QRコードを印刷した紙を持ち歩くのは普通とは言わない。」
「はい、ウシワカさんも。」
「ん。」
「若利が受け取ったぞ。」
「珍しいな。」
「それよりあの関西弁のスマホケース何入ってんだよ。」

山形が驚き大平がポソリと呟き瀬見が疑問を呈したところで美沙は口を挟む。

「スマホとタッチペンとさっきの紙とメモと画面拭き。」
「何か答え返ってきた。」
「あの半分ボケはいつもあんな調子だ、諦めろ。」
「及川は何であんなの気に入ってんだ。」
「俺が知りてえわ。」
「苦労してんな。」
「まったくだ。妹はあれだし兄貴は妹絡むと頭おかしくなるしよ。」
「お客様、うちの兄について好き勝手はご遠慮ください。」
「うるせーぞ隠れブラコン、それとクソ川はカウンターから離れろ。」
「いーじゃん、眺めるくらいさぁ。」
「長く眺めていられる景色でもないと思うが。」
「ウシワカちゃんはわかんなくていいから。」
「こいつさっきから」
「賢二郎落ち着いて。」
「離せ太一。」
「隼人、これはどうしたもんだと思う。」
「俺に聞くな獅音。」

こうして最大の突撃は幕を閉じたのだった。

「あー面白かったぁ、及川と岩泉も来たってのが嬉しいハプニングだねぇ。」
「お前は自分が面白けりゃ何でもいいんだろ天童。とんだカオスじゃねえか、あんな調子で大丈夫なのかあの関西弁。」
「はは、及川が当面通ってそうだな。」
「笑い事じゃなくね。」
「山形さんの言うとおりです、あの電脳またセクハラされるかもっ。」
「薬丸のせいでとんだ現場に居合わせたもんだ。」
「牛島さん、ままコさんの動画見るんですか。」
「せっかくこれを貰ったからな。」
「律儀だねぇ若利クン。」
「いずれにせよあの電脳娘が変わらず無事なのは結構なことだ。」
「アヒャヒャ、名前覚えない代わりに違う名前つけちゃった。」
「いいのかそれ。」
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