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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第21章 【初めてのアルバイト】完結編


「あの兄貴がこの有様を見たら怒り心頭だったろうな。」
「伊達工が来た時は折悪しく兄さんがお迎えに来てえらい事に。」
「カオスじゃねぇか。」
「おっしゃる通りで。」
「そんな事言ってる間におにーちゃんが来ちゃったりシテー。」
「得体の知れんおちょけ枠の人はフラグ立てんといてください。」
「言ってくれるねぇままコちゃん。」
「何にせよ立て続けに悪ぃな。今度何か奢るわ。」
「いや岩泉さん私別にそこまで。」
「いいっつってんだよ、とっとと食いたいもん言え。」
「ホンマは玉子焼がええけどここいらやとむつかし(難しい)やんね。」
「ここいらで調達できるもんにしろ。」
「ほなラーメン。」
「おう。ただし1杯だけだかんな、痩せの大食い。」
「卵焼きが何故調達しづらい部類に入る。」

首を傾げる牛島にさっきまでふてくされていた及川がにいっと笑う。

「残念でした、たまごやき違いー。美沙ちゃんが言ってんのは明石焼きの事だよ、知らないの。」
「おめーもこの半分ボケがいなかったら知らなかったろうが、このボゲ。」
「俺の方が先だもんね。」
「薬丸は関西出身じゃないと聞きましたが。」

白布が突っ込むが及川はスルーである。

「ばあちゃんが関西の人やったんで。それと私縁下です。」
「しつこいぞ。」
「白布、お前もだっての。」
「覚えにくいんですよ瀬見さん。」
「そんなん誰かのせーちゃうもん。」
「なるほど明石焼か、覚えておこう。」
「若利は先に名前覚えてやれっつの。」
「む。」
「すみませんままコさんこれもください。」
「ありがとうございまーす。って何でハンネっ。」
「呼びやすそうだから。」
「はは、太一はマイペースだな。」
「あの論争に深く関わりたくないんじゃね。」
「そーなんですか、山形さんっ。」
「多分な。」
「あ、俺も追加であれ買お。」
「またセクハラすんじゃねーぞ、クソ川。」
「もー俺を何だと思ってんのさ。」
「あそこまで大胆な真似をしているようならしかたあるまい。」
「ウシワカちゃんにはきーてませんー。」
「及川さんまるっきしちっさい子ぉやん。」
「美沙おねーちゃん抱っこしてっ。」
「絶対嫌っ。とにかく兄さん以外は禁止っ。」
「ひどいっ。」

涙目の及川に天童がぶっひゃひゃっひゃっと腹を抱えて笑う。
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