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【刀剣乱舞】舞桜。[オールキャラ]

第1章 三日月宗近編


「ん・・・」
もう朝か。
起きねばならぬな。
まず厠に行こう。

ん。
あれは主か。
「おはよう、主」
「あ、三日月さん。おはようございます。」
いつも丁寧に挨拶してくれる俺の主。
何故か主を見ると胸が苦しくなる。
歳、かなぁ・・・。
「三日月さん、今日の出陣お願いしていいですか?」
首を少し傾げ、聞いてくる。
この仕草も愛おしい。
「あいわかった。」
主の頼みだ。断るはずがない。
俺がそう返事をすると明るい笑みを見せた。
「良かった!
 三日月さんがいれば部隊の皆も心強いですしね♪」
本当に愛おしいな。
主の笑みは俺をも明るくしてくれる。
だがこの胸の痛さはなんなのだろうか。
人間の身になった以上、いくら刀剣と言えど病にかからないとは言い切れないであろう。
もし病だとしたら、俺は死んでしまうのであろうか。
そしたら主は俺がいなくなり悲しんでしまうであろう。
「三日月さん・・・?」
気付いたら主が俺の顔を覗き込んでいた。
考えていたことが顔に出てしまったのであろう。
主を心配させる訳にはいかん。
「なんでもない。今日の朝餉は何かとつい考えてな。」
これならおかしくないであろう。
「そうだったんですか!
 今日の朝餉は燭台切さんが作ってくれるんですよ」
「そうか。それは期待出来るな。」
俺は出来る限り平気を装った。
そうこうしている間も俺の胸は痛む。
「あ、そうそう。
 部隊長は燭台切さん。
 そして三日月さん大倶利加羅さん乱くん秋田くん前田くんです。」
燭台切か。
燭台切なら物知りであるしこの胸の痛みの原因もわかるかもしれんな。
「もうそろそろ出来あがる頃ですよ。
 行きましょう!」
「あぁそうだな。」
今は深く考えないようにしよう。
察しの鋭い者にこの事が知られ、主に報告されてしまってはもともこうもない。
いたって平然に。


「はいお待たせ!
 今日は体に優しいようお粥にしてみたよ。」
ふむ。今日の朝餉は粥か。
旨そうだな。
「おはようございます。
 ほら、ご挨拶。」
「「おはようございます!」」
粟田口か。
一期は本当に礼儀正しいな。
弟達も多いのに面倒見が良い。
弟達も頼れる兄をもっているな。
微笑ましい光景だ。
「三日月さん、今日は宜しくお願いします!」
乱と秋田と前田か。
小さいながらも頑張っているな。
出陣前にきちんと挨拶させるとは、一期らしいな。
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