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舞い降りた天女【イケメン戦国】

第14章 お口が甘いのは?


「つ、疲れた……」



部屋につくなり私は、はしたないと思いながらも大の字に寝転がってしまった。



「本当にもう無理だよー……」



城門での騒動から数日が過ぎていた。

やる事がなくて暇を持て余していた私だったんだけど、今は猛烈に忙しくなっている。

あの日を境に光秀さんの思惑通りに信長様の傍には天女がいるという噂が流れ、日々天女に会いたいとお城に多数の人が集まってきていた。

朝、昼、夕方と信長様と一緒に天守閣で姿を見せ、お手振りをする。


それはまるで現代でいうなら天皇様が国民の前でお手振りをするような事と似ていた
(一般人の私がするなんて恐れ多いんだけど)


何度も光秀さんに無理と断ったんだけど
「安土を戦火から守るためだ」
と言われてしまったら、それ以上は何も言えずに従うしかない。


実際にどれだけ効果があるのか私にはわからないけど、同盟を組んでいる国や傘下に入っている国の大名が連日訪れている
(そのたびに私は信長様に呼ばれて、大名たちからの挨拶を受ける事になって……)



とにかく



「疲れたあ~!!」



天女らしく猫をかぶるのも疲れるんですよ。


畳の上で寝転がっていると瞼がだんだんと重たくなってきて私はいつの間にか眠ってしまった。

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