• テキストサイズ

白いアリスは彷徨う

第4章 スキル








ある日、怜は伏見家のパソコンを触っていた。


その様子を、じっと猿比古は見ている。






猿比古「・・・何、してるの?」


怜「ハッキング。」




さらりと言ってのけた怜のその言葉は、聞き覚えがあった。猿比古が、興味を持っていた事だ。




猿比古「・・・何のハッキング?」
怜「・・・情報、変えるための。」





カタカタとひたすらに何かを打っている怜の隣でジッ・・・とスクリーンを見ている猿比古。
ふぅ・・とひと段落ついたであろう怜は、猿比古の方を見て笑う。







怜「コレ、やってみる?」














いつもこうしてパソコンをいじっていると、ひこはいつも興味津々でこっちを見てた。だから、何となく、“興味本位”で教えてみた。






猿比古「・・・出来、た・・。」


怜「・・・やっぱり、ひこ賢い。」









猿比古は、手始めに言われた組織から情報を盗み出す事に成功したのだ。





怜「ひこ、データ取れるだけ取って。」
猿比古「怜、これって・・・。」
怜「ある会社のデータ。悪い会社だから問題ないよ。」







伏見猿比古、5歳。人生初めてのハッキングに成功。







怜「ひこ、パソコン強い。(ニコッ」






そのスキルを開花させたのは、怜だった。






/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp