第1章 プロローグ
長い闇のトンネルから抜け出したい。挫折と絶望。重圧。生え抜きであることからのプレッシャー。任せられた主将(キャプテン)としての圧力。
まだ、10代だった俺は・・・チームの10番(エース)を任せられた事、主将に指名された事からの重圧から・・・本来のプレーをすることが出来なくなってしまった。
俺は・・・・逃げたんだそんなクラブの状況から。
移籍。移籍先のクラブでは・・・中々、出場機会が巡って来なかった。そういう強豪チームに移籍したのだから。
けれど・・・そのチームにも・・・“降格争い”いや、正確には“残留争い”が正しいのかもしれないが。そんな闇の中に入り込んでしまっていた。低迷。そんなチームを俺に救うことが出来るのだろうか?
完全移籍を果たした俺は・・・降格してしまったそのチームを昇格させるため、力を尽くすことにした。