第4章 J1昇格!
最終節
正直、最終節にまでもつれ込ませてしまったという、残念さはある。前節勝っていれば、優勝も考えられたのに。今更、何を言っても仕方ない。
勝っても負けても、今日で最後!俺達らしい試合をしよう!
前半は、硬い試合になってしまった。俺はあまりボールに触れていない。失点した場合の危機感。一度付いた負けグセを治すのは簡単ではない。しかし、俺達は強い!
そう言い聞かせての後半。先制したのは俺達!ゴール前で味方が競ってくれたおかげで、ゴールが決まった。
このまま行けば、俺達の勝ち!と思いきや、相手にゴールを決められ、同点に・・・このままでは?!と思った。その時、俺にボールが回ってきた。前は開いている。行ける!そう思った俺は、シュートを打った。
GOOOOOOOAL!!!!
ボールがネットに突き刺さった!俺は思わず、サポーターの下へ走った。わざわざ、アウエーまで応援に来てくれたサポーターに、感謝を示すために!
これはヒロキから学んだことだ。
ピィー!!
試合終了!
「おっしゃ~!!」
サポーターから歓喜の声が聞こえる。勝った。俺達がJ1昇格を決めた瞬間だった。
俺のゴールで!
今年始めた、ツイッターを見てみると、ヒロキから俺の画像を付けたおめでとうメッセージがツイートされていた。
相変わらずだな。でも、ありがとう。
来シーズンは、J1だ!ヒロシさんの言っていた通り、暴れてやろうか!
おわり