• テキストサイズ

終わりのセラフ

第8章 吸血鬼



そして、今日も夢をみていた。

「また今日も血を飲まなかったのかい?このままだと死んでしまう」

「でも、、だって、人の血は吸いたくない」

「じゃあ、私がまた乗っ取ってあげるよ」

にやりと意地悪そうな笑顔を見せると、私の耳元でささやく。

「誰の血がいいかなぁ……大好きな優の血?大切な仲間の血?それとも、昔、君の血を吸ったミカ?でも、やっぱり、この体になってしまった原因でもあるグレンかなぁ……」

私は顔が青ざめていくのが分かる。
やめてという声さえもでない。体も動かない。

「明日まで待ってあげるから」

そんな声は、どこか遠くで聞こえた。
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp