第8章 吸血鬼
わかること全てを話した、優とシノアは病室を出て行った。
みやびは1人になって、考えてみる。
クルルって誰だろう。
ミカを生き返らせた吸血鬼だからいい吸血鬼なのかなぁ。
それより、ミカはどこにいるのかな?
鬼になんかなんでなっちゃったんだろう。
私は考えているうちに眠りについてしまった。
私は夢を見ていた。
「久しぶりだね。みやび」
「……蛇天門」
「どうやら、君は吸血鬼になってしまったみたいだねぇ。どう?その気分は」
「パンはまずいし、最低。それに優の血を飲んでたなんて、、」
「優の血を飲んだのは私の意思だよ。あれだけ、刺されてしまっていてはいくら吸血鬼の血を飲んだからって、回復は間に合わなかった。優の血を飲んで完全な吸血鬼になったから、みやびは今、生きている」
「……私はこれから血を飲んで生きなきゃいけないの?」
「そうだね。誰の血でもいい。血を飲まないと、死んでしまうわ。それに、ものすごく辛く苦しい。泣かないで。生きてるってことはまだ、優のことを守ることができる」