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終わりのセラフ

第8章 吸血鬼



「ミカがみやびを吸血鬼にしようとしたのは本当で、血を飲ませたのも本当のことだ。だけど、みやびが吸血鬼になったのはクルルという吸血鬼の血を飲んだからだ」



要するに、クルルの血を飲んで吸血鬼になった。

優が言うには、ミカが私に血を飲ませているときに、どこからかクルルが現れて、ミカを私から引き剥がして血を飲ませた。
ミカは完全な吸血鬼となってからあまり時間が経ってない。だから、ミカの血じゃ吸血鬼にはなれなかった。


ただ、みやびがもう吸血鬼となってから全ての事情を聞いた。

それは、皮肉な話。

しかし、話は終わらない。


目が覚めたとき、みやびは血を求めた。
その時の意識は人間の頃の意識でないように思える。

そして、近くにいた優に目掛けて、首を掴んで押し倒し
何の迷いもなく血を吸った。

優がふらふらしてしまうほど血を飲んだ。

そして、血を飲んで満足したのか、寝っ転がって寝た。

そのまま1ヶ月近く寝ていた。
そして、全く覚えてないなんて、、都合のいい話なのかもしれない。
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