第8章 吸血鬼
ガラガラガラ〜
ドアが開く音がした。
私はシノアたちが来たのかと思い、ドアの方を振り向くとそこには、グレンがいた。
「調子はどうだ?」
「はい。大丈夫です。少し頭痛と吐き気がするだけで、、」
「そうか」
グレンはそう言うと、病室を出て行った。
素っ気ない。
なんか中佐の様子変だなぁ、、なんか話があるのかと思ったのに、、と思いつつ、ベットに横になる。
お腹は空いているけど吐き気がするし、、眠れば良くなるかなぁと目をつむる。
眠れない。
なにか忘れてる気がする、、
いや、思い出さなきゃいけないもののような、、
ガラガラガラ〜
「失礼しま〜す」
シノアたちだった。
私は愛されてるのかな。
あんなにみんなを困らせることしたにも関わらず、お見舞いに来てくれて、、、涙が出そう。
「みやび!?どこか痛むのかよ!?」
優が心配そうに聞いてくる。
どうやら本当に涙が出てたらしい。
「大丈夫。嬉しいだけだよ」