• テキストサイズ

終わりのセラフ

第9章 これから




「ねぇミカ。なんで助けに来てくれたの?」

私は抱きかかえられたまま問う。

「……優くんから聞いてたんだ」

「ゆ、、優?」

「実は2週間に1回優くんと会っていたんだ。みやびが吸血鬼になったあの日から、ずっと。だから、、その、、血だって優くんに渡すことができた訳だし、、、」

みやびはミカからくれた血のことを思い出す。

「あっ!ありがとう。血をくれて、、色々助かったよ」

「大丈夫だよ、全然。今でも僕の血を飲んで欲しいとおもってるよ」

「ん、、?え?」

「ううん、何でもない」

ミカは私に微笑みかける。
そして、私の肩にぎゅっと触れたかと思うとミカは飛んだ。
私をお姫様だっこしたまま飛んだ。

そしてそのまま、地下鉄へ。
見覚えのある道。


そう以前、ミカが私を連れてきたところ。
即ち、吸血鬼のいる世界。

再び、私はここに連れてこられた。


考えることもあった。
吸血鬼である私の帰るべきところはやはりここなのかと。

/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp