• テキストサイズ

終わりのセラフ

第9章 これから



周りが吸血鬼ばかりで、やっぱりここにいた方が居心地がいい気がした。

だけど、優の顔が頭をよぎる。
帰らなきゃって何度も思った。


しばらくして、私はミカの部屋に入った。
そして、ミカの腕から解放されてベットの上に寝かされる。

そしてそのまま、ミカも一緒に寝転がる。
私の方を見つめて。


「みやびは優くんのところに帰りたい?」


ミカの瞳はどこか寂しげで。

「ミカのところにもいたいよ」

そう答えるしかなかった。
ミカは少し嬉しそうな顔をしたと思ったけれど、瞳は寂しさを残したまま。

ミカ、、、

あの笑顔はどこに行ったの?
またあの頃みたいにまた笑ってよ。

思い出してくるミカの笑顔。

「あ、、あああ!」

私は寝ていた体を起こす。

「どうしたの?」


「私、思い出したの!全部。ミカのことも、全部」

/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp