• テキストサイズ

終わりのセラフ

第9章 これから



「怖かったね。遅くなってごめん」

ミカはそう言いながらそっと私を抱きしめる。



気がつけば私の腕がついていて、ミカは魔法使いだと思ってしまった。

でも、そんなわけなくて、私が吸血鬼だと実感せざるをえない瞬間だった。





しばらく、ミカに抱き寄せられていた。


そんなことしてる場合じゃない。

優も、与一も三葉もシノアも君月も!!!みんなみんな、危険な状態で、もしかしたら死んでるかもしれない状態で、、


私を顔をあげる。


だけど、どこにも彼らはいなかった。


「あ、、あぁ優くんたちはみんな大丈夫だよ。僕が救護施設に運んだからね」


ミカは簡単そうに言っているけど、あの短い間に5人も救護施設に運ぶだなんて。
距離としてはあまり離れてはいないけれども、、






そして、ミカがすっと立ったと思えば、ふわっと私の体は浮いて、いわば、お姫様だっこをされている状態。


いろいろあり過ぎて、頭がついていけない。
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp