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My important place【D.Gray-man】

第46章 泡沫トロイメライ



あれ、なんか聞こえなかったかも。
女神様に胸きゅんしててよく聞こえなかった。
うん、聞こえなかった。



「二人を置いてお暇しよう?うん、そうだね!お風呂上がりにずっと此処にいたら湯冷めしそうだし」

「何をどうしたらそんな聞き間違いするのよ…」



クロエはとりあえず黙ってて。
二人の喧嘩っぷりに花咲かせてていいから。



「ああいえ、違います雪さん。雪さんにならあの二人を止められるだろうと思って、お願いしたのです。聞き取り辛くてごめんなさい…っ」



そんな笑顔の提案もあっさりとイザベラは蹴った。
申し訳なさそうに謝罪しながら。

…逆にこっちが罪悪感が湧く。
ごめんなさい、ちょっとふざけただけです。



「っわかった、わかりましたよ…止めますよ女神様のご命令ならなんなりと」



そんな女神様の命を無碍にすることもできず。
仕方ない、これは腹を括るしかないか。
げんなりと肩を落としながらも、バチバチと火花散る睨み合いを続けているユウとアレンの間に歩み寄った。



「もう、喧嘩しないのッ」



潔く伸ばした手で、がしっと二つの頭を掴む。
驚いた二つの顔が勢いよく反応する。
それが暴れる前に、強く手前に引き寄せた。

はい確保!



「いい加減にして、子供じゃないんだからっ」

「………オイ」

「大体、二人の喧嘩の原因は何?何もないでしょ?周りの空気に便乗して喧嘩振るなんてお馬鹿さんのすることですっ」

「…あの、雪さん?」

「言い訳は聞かないから、ちゃんとごめんなさいして!」



ユウとアレンの声なんて無視。
いちいち言い分なんて聞いていたら終わる喧嘩も終わらない。
これは喧嘩両成敗です!



「ガァアッ!」

『ピィイ!』

「だから、そうやって噛み付き合うのは止めなさいって!」


「…何してんだあいつ」

「ゴーレムの喧嘩止めてる…」



目の前で自分の主張をしてくる、金色に輝くボディと真っ黒な艶々ボディ。
アレンのティムキャンピーとユウの通信ゴーレム。

だから言い訳は聞かないって言ったでしょ!

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