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My important place【D.Gray-man】

第45章 10/31Halloween(番外編)



「そんなに色んな寮があるのね。雪ちゃんなら何処の寮生かしら?」

「そうだなぁ…」



ハリー・ポッターの世界に染まって嬉しそうにはしゃぐリナリーは、年相応な可愛らしい少女に見える。

杖を振るう度に、その先端からカラフルな光を出してさえいなければ。

誤って当たれば何が起こるかわからない、未だに続いているハロウィンクッキーの効果。
安全の為に少しばかり離れた距離で見守る雪に、笑顔でミランダが問い掛けた。



「私は、スリザリンかな」



蛇をシンボルとした、冷たい地下に作られた寮。
それらを思い出しながら、雪もまた軽く笑い返した。



「スリザリン?それってどんな寮───」

「はぃはぁーい!お待ちどぉん!メンズも身嗜み整ったわよぉ!」



ウキウキと弾む声が遮ったのは、控えめな雪の笑顔にミランダが問い掛けた時だった。
パンパンと手を叩くジェリーにつられて、雪達の目が向く。
其処には頭から爪先までハロウィン仕様と化した、エクソシスト面々の姿があった。



「この装備って必要なんですか…重い」

「ばっかアレン。それ言うならオレのこれこそイミフだから。なんで南瓜男が南瓜頭持たなきゃなんねぇワケ?同胞の頭持ってるようなもんだろ。仲間殺して生首抱えてるようなもんだろ。それこそホラーだろ!本気の血塗れハロウィンだから!」

「だからそれはジャック・オ・ラン」

「その説明はもういいさ!」



頭に生えた、立派な角と艷やかで尖った黒い尾。
そのオドロオドロしいオプションに合わせてか、背丈を越える程の大釜を持っているのはアレン。
普段の彼があまり選ばない黒と臙脂の色合いを除けば、スリーピースのスーツ姿は不思議とそのオプションに似合っていた。

隣でリンクに文句を垂れているラビは、無理矢理ジェリーに持たされでもしたのか、己の顔と同じ南瓜のランタンを渋々抱えていた。
高身長で長い手足が、道化のような格好によりピエロの風貌に見えなくもない。

そしてリンクは一人、変わらぬ中央庁のスーツの出で立ち。
ハロウィンクッキーから間逃れた賜物か。

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