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My important place【D.Gray-man】

第45章 10/31Halloween(番外編)



「釜持ってると、悪魔って言うより死神だねアレン」

「違いますよ雪さん。死神は黒い着物姿してますから」

「ん?」

「死覇装って言うんです。斬魄刀なら僕も欲しかったかなぁ」

「んん?」

「僕は常時開放型より、言霊で始解するタイプがいいですね。あれなんか格好良」

「それは別の死神かな。うん。確かに格好良いけど話脱線していきそうだから、やめておこうか。うん」



午前中に聞いた、アレンとリンクのドラゴンボールの話はまだ記憶に新しい。
脱色系の話に落ちていきそうになるアレンを、笑顔を浮かべつつ雪はきっぱりと止めた。



「ラビも、今日は折角のハロウィンなんだし。子供が主役なんだから、一日くらいノッてよ。いいでしょ?」

「それって遠回しにオレのこと子供扱いしてね?」

「してないしてない。この中で迷わずインパクトあるのはラビだから。主役張れるよ!ヤッタネ!」

「……スゲー嬉しくねー…」



まだ夕飯には早い、夕刻時。
肩を落とすラビを励ますこの雪こそが、事の発端だった。

折角のハロウィンなのだからハロウィンらしいことをしよう、と、己の姿に凹むエクソシスト達に仏頂面の神田を引き摺りながら声を掛け回ったのが彼女。
あまり乗り気でなかった者も服飾室に足が向いたのは、雪の笑顔と神田の引き攣った顔を見たからであろう。

雪が言うには、神田もハロウィンに参加するのだとか。
あの行事に無頓着で甘い物が苦手で群れ合うことが嫌いな彼が、何故かこんな遊びに。

物珍しさが勝ったのだろう、ラビもまた己の好奇心に負けた一人だった。



「あれ?そう言えばユウは?」

「神田はもう少し掛かりますよ。着替えるの、すっごく渋ってましたから」

「あんなに嫌そうな顔してんのに、よく参加する気になったさ……雪、ユウに何したん」

「特に何も。如いて言うなら、ハロウィンっぽいことをしただけ、かな」

「「ハロウィンっぽいこと?」」



不思議そうに首を傾げるアレンとラビに、雪はそれ以上語ることなく笑みだけ残した。

〝トリック オア トリート〟

正にそれは魔法の言葉だ。

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